車軸部を仕上げます。
四角柱部に円柱部を挿入して接着します。
四角柱の両端と、円柱の楔の間に車輪がちょうど納まるようにする必要があり、円柱部の位置合わせ(挿入量)はかなりシビアになります。
あらかじめ接着剤をつけて挿入すると、途中で固まってしまう可能性が大です。
そこで、四角柱に別に横穴を開け、円柱を挿入して位置が決まった後で、四角柱の穴から接着剤を入れて、わずかな接着面ではありますが、四角柱と円柱を固定します。
この後、木固めエースによる含浸塗装をすれば、木固めエースが両材の隙間に浸透・固着して、接着剤の役割を果たすであろう、という目論見です。
やや白く見えるのが、ボンドを流し込んだ後の接着用穴です。その外側は、車台との接合用のピン穴です。円柱の両端は、もちろん車輪留め(楔)用の穴です。
四角柱の一方の端に「公」の文字が小さく見て取れます。
部材には左右の区別があり、これがわからなくなると困るので、蒸気機関車に倣い、正面から見て右側になるほうを「公式側」として区別します。こうしておくと、公式側・非公式側は、右・左よりも曖昧さがないのでわかりやすいのです。
車軸・車輪を車台に仮組みしてみます。
完成した車輪・車軸・車台です。左上は欅による榻の試作品です。
仮組みした状況です。榻は欅製を使っています。
小さいですが重量感もあり、なかなか格好良くできていると思います。
少し動かしてみましたが、前後進・回転とも、スムーズです。
これは前から見た状況です。
これも格好良いのですが、よく見ると、やや不安を感じさせる写真です。
向かって右側、上述の「公式側」の車輪が、少し傾いているのではないか?
しかし、写し方の関係、とも解釈できますし、このときは、許容範囲、として問題視していませんでした。
糸鋸盤で大羽・小羽を取った作業の端材から、車止め(地面に置く車止め)を製作します。
完成した車止めです。
右に写っているのはニュー・ドーンから作った鉢です。節のある大きな端材をもとに、結構手間をかけて作ったのですが、小さすぎで用途がありませんでした。
次回は榻の製作の予定です。