大羽を製作していきます。7枚合わせにしますので、大羽だけで正7角形ができることになります。
そこで、製作の段取りとして、大羽の切断面をなるだけ正確に 360/7=51.4…度になるように切断してしまい、切断面はあとで修正せずに大羽だけで車輪が組めるようにします。
これは、正七角形用切断治具です。
MDFをベースに、アルミアングルとアルミ板、ネジを組み合わせて製作しました。
先の「基準面」が鉛筆の線に合うようにして材を固定し(アルミ棒はそのための定規です)、ノコギリを入れていきます。
バラの花車製作では、こういった自作の治具や小道具がいろいろ登場しますが、これはかなり手が込んでいるもののひとつです。
「アサリ」のないノコギリ(刃厚0.4mm)を使い、アルミアングルの隙間で往復させれば正確に切れるであろう、という目論見です。アングルはMDFに瞬間接着剤で固定していますが、壊れることはありませんでした。
左右の切断線が交差するところは、鉄道のポイントのようにも見え、結構複雑な構造です。
実際に、切断している状況です。これは、右を先に切った部材です。
左を先に切った部材です。中央の部材をしっかり固定して、ずれないようにしなければなりません。
切り代は多めにあったほうがよく、そこをクランプすることで、ノコギリの動きがよりスムーズになります。
ただ、残りから小羽をとる必要があるので、一方の端材を大きく取る必要があり、どうしてもぎりぎりの作業になります。
大羽14枚を切り出しました。
次回は、小羽の切り出しと大羽を逆凸形にする作業です。