車軸は、強度や他の部分(轅などのフレーム部)との接合性などから、車軸の中央部を四角柱状とし、そこから車輪のはまる円柱状の両端部が左右に出ている形状にしました。
牛車でも、車輪は車軸の周りを回りますが、車軸自体は回りません。
ニュー・ドーンの剪定材から切り出します。
半分に切断し、厚い方を髄がほぼ消えるまで研削して、厚い方同士を接着します。
その後、轂と同じ要領で、旋盤で穴を開けます。
ベルトサンダーで、四角柱に整形して、四角部はいったん完了です。
円柱部を作ります。
エブリンの剪定材です。
材を節約するため、1/4だけ切り出します。
この切り出し作業は糸鋸盤では難しいので、従来のやり方になります。
ベルトサンダーで丸く荒整形した後、旋盤に装着して円柱にします。
所定の径になった円柱部。
円柱の先端に、車輪留め(楔)が入る穴を開けます。
彫刻刀を研削した自製ノミで、車軸先端部に穿孔します。
さらに端材から、車輪留めを作ります。
デザインナイフで切り出しました。程よい硬さ(抵抗)で車軸の穴に止まるように少しずつ削ります。
この後、車輪留めの端部に 0.6mm の穴を開けて、房(タッセル)を付けることができるようにしました。純粋に模型的に飾る場合は、大きめの房を付けると華やかになります。花車の実車として使う場合は、房はむしろ付けない方がよいように思います。
次回は、車輪に戻り、輻の製作に移りたいと思います。