バラの花車の製作 13:車輪(9)

今回は、輻(や)の製作です。

やや細めで直線状の枝材を、2分~4分し、直径約2.2mmの丸棒を作ります。

ベルトサンダーで荒く丸くして、ドリルチャックを介して旋盤に取り付けます。

指で支えながら、曲面用布やすりなどで丸くしていきます。きわめて細いので、刃物による切削は不可能です。摩擦で熱くなるので火傷に注意します。
多少撓むことがあっても大丈夫なのが木材のよいところです。

削り出し終了です。余裕を見て多めに製作しましたが、明らかに多く作りすぎました。

この後、木固めをして狂いを防ぎます。

これを短く切断して、車輪外輪に差し込んでいくのですが、その前に、車輪外輪を仕上げなければなりません。


特に、外輪の内側に、垂直に穴を開ける工程がポイントになります。

いったん車輪をばらして、一つ一つ穴を開ける方法もありますが、小さな部材に(特に方向が)正しく穴を開けるのは難しく、また再接着がきれいにできる保証はありません。

せっかく旋盤できれいな円に仕上げているので、円盤のまま穴あけをします。一般には、穴あけ困難な場所ですが、私には構想の段階から、腹案がありました。

 

次回は車輪外輪の仕上げと穿孔を予定しています。

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